付き合っていた頃の将来像と、実際に結婚してからの現実の違いに「あれ?」と思う人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
 
夫婦になったら、もしくは夫婦になる前に誰でも一度は考えるであろう「夫婦とは何か」。
 
本当に夫婦って何でしょうね?
もっと言えば、「家族って何?」でしょうか。
 
「夫婦である意味とは」を考えると、たまに「夫婦なのに寂しい」って思ったりしてしまうことはありませんか?
それは決して特別な感情ではなく、誰だって一度は思うことでしょう。
ですから「夫婦とは」という格言が、国内外を問わずたくさんあるのです。
 
 
以下は自分なりの考えになりますがお伝えします。
 
 
・夫婦って何?
それは「同じ方向に向かって、助け合いながら人生を歩んでいく同志」でしょうか。
向いている方向が違ったり、お互い助け合うことがなければ、わざわざ夫婦である必要はないと思います。
独身のメリットを捨ててまで夫婦になる理由として考えられるのは、お相手が社会的地位の高い方であったり、将来性がとてもある方以外の場合は、「同じ方向に向かって、助け合いながら人生を歩んで」いきたいと思ったという理由が一番大きいのではないでしょうか。
その考えの基、子どもが生まれ、家庭を築いていく中で、夫婦の絆が深まっていくのでしょう。
また、自分が歳を重ねていくにつれ、孤独死はイヤだ、できるなら同じ価値観の人と出会い気持ちよく余年を過ごしたいというのもあるでしょう。
 
 
・家族って何?
子育ては、学校の勉強のように正解がないので、本当に大変だと思います。
ただ親も大変な分、子どもも「親を選べない」わけですから、子どもなりにいろんな感情を持っていることでしょう。
 
では改めて「家族って何?」ですが、「明日への活力」であるという人もいます。
例えば、女性であれば子どもを産むまでは、会社でのさまざまなストレスから、寝込んだりしていたのが、「私が病気になったら、誰がご飯を作ったり、学校行事に参加したり、宿題をチェックしたりするの?」という考えが根底にあるので、寝込めなくなる。
最低限、子どもが自立するまでは、親は子どもを心身共に支えなければならないという責任感が芽生えると、強くなれる?
 
 
 
・夫婦である意味とは?
「夫婦である意味」も難しい問題です。
なぜならば、言い換えれば「夫婦であることに意味があるのかどうか?」ということになるから。
「夫婦である意味」に対する考えとして、「配偶者の人生の責任を追う」という考えもあります。
 
未来のことなんて、誰にも分かりません。
もしかしたら、配偶者が事業に成功してお金持ちになるかもしれないですし、逆に事業に失敗して、多額の借金を背負うことになるかもしれません。
特に後者の場合、夫婦である以上、共にお金を返していく必要があります。
このように、不遇の時代こそ無償の気持ちで支えることができるかどうかが、夫婦である意味なのではないかと思うのです。
いいことも悪いことも共有できること、これが夫婦である意味なのでしょう。
 
 
・夫婦なのに寂しいのはなぜ?
「夫婦なのに寂しい」という感情は、ある程度、夫婦として過ごしてきた方が感じることではないでしょうか。
おそらく新婚や熟練夫婦では感じ得ない感情だと思います。
特に夫婦なのに寂しいと感じるのは、乳幼児のお子さんがいるときかもしれません。
なぜならば、その頃のママは、女性ホルモンのバランスが不調で、訳もなく悲しくなったり、機嫌が悪くなったりします。
しかも、慣れない赤ちゃんとの生活で生活のリズムを掴むまでは、精神的にも肉体的にも大変な日々が長らく続くからです。
 
しかし、パパの生活リズムはたいていの方の場合、ほとんど変わりません。
つまり、ママばかりが赤ちゃんのお世話をしなければならなくなるのです。
 
そうなれば、「夫婦って何?」もしくは「夫婦なのに寂しい」と思うのは、当然のことでしょう。
 
こんなときは、パパに「夫婦って何?」あるいは「夫婦なのにこんな生活は寂しい」と伝えてみてはいかがでしょうか?
ママが自分の気持ちを明言するかどうかが、今後の夫婦、あるいは家族のありかたに大きく影響してくるような気がします。
 
 
 
・「夫婦とは?」の答えを格言から探してみよう
「夫婦とは?」の格言は、世界中にたくさんあります。
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」というのもあります。
このの格言は、イギリスの聖職者で歴史家のトーマス・フラー(1608~1661)の言葉です。
確かに恋愛中は「好き」の気持ちがすべてで、欠点なんて全く見えません。つまり「片眼を閉じた状態」です。
 
一方、夫婦になると、料理や掃除などの家事を手伝ってくれない、子どもの面倒はみてくれない、休日はゲームしかしないなど、つい相手のことを「両目を大きく開いて見」てしまいがちに。
しかし、これだとすぐに夫婦生活はギクシャクしてしまいます。
 
つまり円満な夫婦生活に必要なことは、相手を「片目で見ること」なのです。
 
あと他の格言では、「結婚の問題は、なによりも「生活」の問題です。それはかならずしも「愛を条件とはしません」という言葉です。
本当に女性にとって結婚とは「生活」です。
特にそれを実感するのは、結婚して子どもができてからでしょう。
子どもが誕生すれば、待っているのは「現実」と「生活」。
 
子どもが小さいうちは、子どものお世話はお母さんのメインの仕事状態です。
また、ある程度手がかからなくなる小学校高学年から中学生になると、今度は反抗期が始まるので、子どもとちゃんと向き合わなければなりません。
高校生になると、手はかからなくなりますが、将来の進路や学費の負担が重くのしかかります。
一方、パパはと言えば、子どもができても、基本、自分の生活のリズムが変わることはありません。
この「夫婦間の生活に対する比重の差」をどれだけ埋めることができるのかが、夫婦がうまくいく秘訣ではないでしょうか。
 
 
 
・最後に
夫婦とは言え、しょせん赤の他人同士だから、「親しき中にも礼儀あり」で、「感謝の気持ちを恥ずかしがらずにきちんと伝える」ことでではないでしょうか?
「夫婦だから」と変な安心感から感謝の気持ちを伝えずにいると、きっと夫婦生活は破綻します。
一番身近な人物だからこそ、きちんと感謝の気持ちを伝え続けること、これが「夫婦って何?」の答えを導き出してくれる鍵かもしれません。