心理学では、「アイデンティティの確立を先延ばしにする心理的な猶予期間」を意味しているそうです。
 
私は大学の頃、モラトリアム期間だな~と思ってました。
 
小中ではスポーツ、高校では勉学に励みましたが(自分で言うのもなんですが・・)、大学時代はサークル(テニス)、バイトに明け暮れた日々でした。
勉強は正直、全然しなかったなぁ。
 
でも、大学時代に得たものも多かったと思っています。
 
テニスでは体力が付き(真夏の30度を超える中、6時間くらいやってたこともあります)、バイトは主に家庭教師と塾講師でしたが、単発で交通量調査(よく道端でカチャカチャとカウントしてるやつです)、音楽コンサートの大道具手伝い/入場手続き/警備、好きな歌手の時は警備は歌手に対し背を向けているのですが、歌を聴くと鳥肌が立つ状態で正面に向きたくて仕方なかったです。
バイトの警備を警備する人(運営会社)もにて、正面は向けませんでしたが。
 
瀬戸大橋が開通した時は、真ん中くらいに「与島」という島があるのですが、観客は1万人以上だと思いますが、有名歌手/アイドルを呼んでのコンサートの警備もやりました。
その時、高校の同級生が見に来ており、名前を呼ばれて手を振ったこともあります。
 
単発では色んなバイトをやりました。
そこでは裏方の作業が見えたり、当然、初めて会う人がほとんどなのでコミュニケーションを取ったり。
 
あと、バイク、車も好きで、バイクは中古で250ccのをローンで買い(400ccだと車検が必要なので)、大学時は友人10名くらいで四国一周(野宿。さすがに3日目くらいはクサイのでお風呂に入りました)、社会人1年目には同期3人で高速は使わず九州最南端まで行きました。(本当は九州一周の予定でしたが姉の結婚式とカブったので)
車は最初は姉貴の軽四を勝手にタダでもらって、大学4年にトヨタの86トレノAPEX(赤黒ツートン)を中古で買いました。
漫画にもなりましたが、トレノはケツが軽いので、登りは飛ばすとFRなので後輪が空回りします。
昔は「ハンドルを持つと人が変わる」とよく言われました。
今は落ち着いてるつもりです。たまにミッション車に乗ると血が騒ぎますが・・・
 
スキーも社会人になって、冬になると毎週末、友人と行ってました。
金曜の夜に出発して車中泊して、土曜のナイター前まで滑り、日曜は休憩って感じで。
道具は自前で、車にはキャリア付けてスタッドレスに毎年履き替えてました。
「私をスキーに連れてって」のちょっとあとくらいだったので(歳バレしますね)、当時のスキー場は激混みでした。
一応、一番上の上級者コースも滑ってました。
時代の移り変わりでボードに変わっていき、その2年目くらいに母の末期癌が見つかりました。
それからは遊びは控え、しばらくスキーしませんでした。
 
本題に戻ります。
私は「モラトリアム期間」は自分を見つめなおすのも含め必要だと思ってます。
社会に出てもその経験は生きたと思ってます。
 
で、小難しい話を始めると以下は引用になりますが、
モラトリアムという言葉は「怠けている」「働かない」といったネガティブな意味に捉えられがちですが、大人になるために必要な過程でもあります。
 
・モラトリアムとは?
モラトリアムとは「アイデンティティ確立のための猶予期間」
モラトリアムとは、もともと経済用語で、本来は「借金返済までの猶予期間」のことを指します。
そのため、「怠けている」というようなネガティブな意味は含まれていません。
「猶予期間」という意味から転じて、心理学では「社会的責任を逃れてアイデンティティ確立のためにゆっくり試行錯誤できる猶予期間」という意味で使われます。
主に10歳前後~30歳前後の青年期における重要な概念として用いられています。
 
・モラトリアムは成長する上で欠かせない期間
モラトリアムには「本来取り組むべき課題を先延ばしにしている」というネガティブなイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし、心が成長してアイデンティティを確立しようとしているからこそ生まれる心の揺らぎであり、大人になる過程で誰しもが経験するもの。
停滞するモラトリアム期は、ジャンプする前のしゃがむ動作のようなものなのです。
一見「怠けている」ように思えるモラトリアムも、成長には欠かせません。
心身共に子どもから大人へと移行するはざまの時期である青年期は、「アイデンティティ確立を模索する心理的モラトリアムの時期」ともいわれています。
モラトリアムを肯定的に理解して、「自分は何者であるか」という問いとしっかり向き合うことで、精神が発達し人として成熟していきます。
 
・アイデンティティ拡散症候群とは?
モラトリアムは誰しもが経験するものであるとはいえ、それが延々と続いてしまうと社会性のあるアイデンティティを確立できません。
いつまでも「これからどうやって生きていくか」を決めず、大人になることを拒否して社会的責任を負わないでいる人のことを、「モラトリアム人間」、またそのような状態のことを「アイデンティティ拡散症候群」ということもあります。
 
・「アイデンティティ拡散症候群」とは大人になりきれない状態
青年期の不安定な心理により猶予期間を引きずり、大人になりきれずアイデンティティを確立できないでいる状態を、精神医学では「アイデンティティ拡散症候群」と呼びます。
この状態を「モラトリアム」と言うこともあり、多くの場合はアイデンティティ拡散症候群と同じ意味で使われます。
アイデンティティ拡散症候群は「モラトリアムを延長させたい、大人になりたくない」という願望であり、社会現象の1つだと捉えられています。
現代社会は多様化が進み、個性が尊重されるようになったため、分かりやすいロールモデルが存在せず、決断を先延ばしにする傾向が強まったと考えられます。
 
・「アイデンティティ拡散症候群」と「ピーターパン症候群」の違いは?
アイデンティティ拡散症候群(モラトリアム)とよく比較されるのが「ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)」です。
ピーターパン症候群であっても就職するケースがありますが、自己中心的で無責任だったり依存的だったりと子どもっぽい行動が目立ち、社会性に欠けているのが特徴です。
一方、アイデンティティ拡散症候群はモラトリアム状態になり決断できないことが多く、そのせいで進学や就職ができない傾向があります。
ピーターパン症候群は「大人になりたくない」という理由で自己中心的に行動するのに対し、アイデンティティ拡散症候群はそもそも自分がどうしたいかが分からず行動できない、という違いがあります。
 
・ネガティブなモラトリアムから脱却するには?
モラトリアムが長引いてしまうと焦りを感じることもあるでしょう。
モラトリアムから抜け出したい場合は、「自分は何者であるか」というアイデンティティの確立と同時に、精神的に自立して、職業選択をしていきましょう。
うまくいかない場合は、生活リズムを整えて運動する習慣をつけてみましょう。
健康な体を維持することが心の健康をつくることにつながります。
 
・モラトリアムは必要、ただし長引かせない努力を
モラトリアムは大人になるために必要な猶予期間であり、悪いことではありません。
ただ、長期化して社会的責任から逃げ続けてしまうことのないように、自分と向き合って決断する勇気と行動力を持ちましょう。
心身の健康を保ち、無気力にならず悩みを乗り越える心の強さを養えたらいいですね。